2000年代 前半 / 全26話

お伽草子

『お伽草子』は、2000年代 前半のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社はProduction I.G。主放送局・系列はNTV。放送期間は2004年7月6日 - 2005年3月29日。話数は全26話です。

あらすじ・ネタバレ

平安時代の京都を舞台に、都で起こる異変を調べる少女・光と、彼女を守る侍の源光らの旅を描く伝奇ファンタジー。前半では、疫病や飢饉、妖怪の出現によって揺れる都を舞台に、勾玉をめぐる事件や、古典的な物語を思わせる怪異が展開する。後半では時代が現代へ移り、別の人物たちが過去の因縁と土地に残る呪いへ関わっていく。光と仲間たちは、神や妖怪を単純な敵として退治するのではなく、人間の欲望や政治、忘れられた歴史が怪異を生むことを知る。古典文学の題材と、現代の青春・ミステリーをつないだ連作。

豆知識・雑学・よくある質問

題名は日本の昔話や古典に登場する『お伽草子』を連想させ、各話に神話、説話、妖怪譚の要素が取り入れられている。よくある質問として、全編が平安時代の話なのかという点があるが、作品は途中で時代と舞台を変え、過去の事件が現代へ影響する構成。勾玉や神社、陰陽道、武士などの意匠が登場するものの、史実をそのまま再現する歴史ドラマではない。怪異の正体には、超自然的な存在だけでなく、権力者の思惑や民衆の恐怖が関わる。前半と後半で雰囲気が異なるため、時代を越えた因縁と、人物の立場の変化を意識すると理解しやすい。

視聴者の感想・考察まとめ

古典の物語は、昔の人が世界の不安や願いを説明するために作った想像力でもある。『お伽草子』では、過去の怪異が現代で再び現れることで、時代が変わっても人間の恐怖、嫉妬、忘れたい記憶は残り続けると示される。光たちは正義の側にいるようで、彼ら自身も武力や権力を使って問題を解決するため、怪異と人間の境界は簡単ではない。物語を語り継ぐことは、古い傷を保存するだけでなく、別の意味を与えて乗り越える行為にもなる。平安の華やかな装束と現代の街並みを並べることで、土地に積み重なった記憶が人を縛り、同時に未来へつなぐ力になるという余韻が生まれている。

読み方・略称・英題

おとぎぞうし/お伽草子

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