2010年代 後半 / 全13話

やがて君になる

『やがて君になる』は、2010年代 後半のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社はTROYCA。主放送局・系列はAT-X、TOKYO MXほか。放送期間は2018年10月5日 - 12月28日。話数は全13話です。

あらすじ・ネタバレ

恋をする気持ちが分からないまま中学を卒業した小糸侑は高校の入学式で男子から告白されても心が動かなかった。そんな侑は生徒会役員の七海燈子と出会い誰から告白されても特別な感情を抱けないという悩みを打ち明ける。ところが燈子は侑に対して好きになりそうだと告げ侑の側にいることで安心すると伝える。侑は恋を知らない自分が求められることに戸惑いながら生徒会活動や文化祭の劇を通して燈子の過去と本当の願いに近づいていく。燈子を一途に想う佐伯沙弥香の存在も二人の距離を揺らし自分の気持ちを言葉にすることと相手の望みに合わせることの違いが浮かび上がる。

豆知識・雑学・よくある質問

原作は仲谷鳰の漫画でアニメでは小糸侑と七海燈子を中心に生徒会の活動や劇の準備を通して関係が変化する。侑は恋愛感情の薄さを欠陥だと思っているわけではないが周囲が当然のように語る恋を理解できないことに孤独を感じている。燈子は優等生として振る舞う一方で姉の存在と自分が演じてきた人格に強く縛られており侑への好意も自由な恋だけではなく自分を見失わないための支えとして描かれる。よくある質問として本作は告白してすぐ結ばれる恋愛劇ではなく好きという言葉の意味を二人が違う速度で考える作品である。沙弥香の視点や過去を扱う小説もあり三人の感情の差を補う手がかりになる。

視聴者の感想・考察まとめ

本作では恋愛感情がある側とまだ分からない側のどちらかを正しいと決めず感情の速度が違う二人がどう関係を築くかを丁寧に描いている。燈子は侑に特別でいてほしいと願いながら侑が自分を好きになることまでは求めないように振る舞うがその遠慮は侑に選択を委ねることでもある。侑は相手を傷つけたくないため言われた役割を受け入れようとするものの燈子の過去を知るほど演じられた関係では足りないと気づく。劇の演出や台詞は登場人物が直接言えない本音を安全な形で表現する鏡になっている。静かな会話と視線の変化を積み重ねるため派手な展開は少ないが自分の感情を自分の言葉で選び直す成長の物語として非常に繊細な余韻を残す。

読み方・略称・英題

やがて君になる / やがてきみになる

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