1990年代 / 全2話
バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里
『バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』は、1990年代のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社はスタジオぴえろ。主放送局・系列はCX。放送期間は1991年10月19日・10月26日(特別番組)。話数は全2話です。
あらすじ・ネタバレ
バカボンのパパがうまいカレーを食べたいと思い立ったことから、バカボン一家とおそ松くんの仲間たちは、幻のようなカレーを求めて長い旅へ出る。二つの作品のキャラクターが西遊記や童話を思わせる役に扮し、道中で出会う人物や怪物を相手に、食欲と勘違いを爆発させる。目的地へ向かう冒険の形を取りながら、パパの無茶な発想、六つ子の掛け合い、イヤミやチビ太の騒動が次々に割り込み、物語は筋道どおりには進まない。最後までカレー探しが真面目な quest になることはなく、異なる赤塚作品の人物が同じ舞台で騒ぐこと自体が見どころとなる特別編である。
豆知識・雑学・よくある質問
本作は『天才バカボン』と『おそ松くん』のクロスオーバー作品で、タイトルから分かるように『母をたずねて三千里』を思わせる旅物語の型も取り込んでいる。よくある質問の「原作の通常の世界観につながる話なのか」については、複数作品の人物が役柄を着替えて共演するお祭り的な特別番組として見るのが適切。カレーは高級な秘宝ではなく、パパの欲望を旅へ変える身近な動機である。赤塚作品に共通する、人物の性格を極端に誇張して衝突させる手法が、長編のロードムービーでも活用されている。シリアスな危機が起きても、次の場面でギャグへ反転できるため、細かな整合性よりキャラクター同士の化学反応を味わう作品だ。
視聴者の感想・考察まとめ
この特番では、旅の目的が「世界を救う」ではなく「おいしいカレーを食べたい」という個人的な欲望に置き換えられている。その小ささが、英雄譚の大げさな構造を笑いに変える。バカボンのパパとおそ松くんの仲間は、どちらも常識から外れた行動を取るが、同じ画面に集めると非常識の方向がさらに増幅される。物語の途中で役柄や舞台が変わっても成立するのは、キャラクターの口癖や性格が観客に共有されているからだろう。カレーは食文化の話であると同時に、誰かと一緒に旅をし、騒動を経験するためのきっかけになっている。クロスオーバーの面白さは設定の完全な統合ではなく、違う作品の笑いのリズムをぶつけることにあると感じられる。
読み方・略称・英題
バカボンおそ松のカレーをたずねてさんぜんり / Bakabon and Osomatsu
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