2000年代 前半 / 全13話
京極夏彦 巷説百物語
『京極夏彦 巷説百物語』は、2000年代 前半のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社はトムス・エンタテインメント。主放送局・系列はCBC、RKB、RCC。放送期間は2003年10月3日 - 12月26日。話数は全13話です。
あらすじ・ネタバレ
妖怪譚を集めて百物語として世に出したい戯作者志望の山岡百介は、諸国を旅する途中で小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、鳥寄せの長耳ら不思議な一味と出会う。彼らは御行奉という言葉を合図に、法では裁けない悪人や、隠された罪に苦しむ人々へ巧妙な仕掛けを施し、その事件を妖怪の仕業に見せかける。百介は各地で起きる怪異の裏側を調べながら、人間の欲望や因縁が恐ろしい伝説を生み出す過程を知っていく。又市たちの復讐は痛快である一方、正義と悪の境界を揺さぶる苦い結末も残す。
豆知識・雑学・よくある質問
原作は京極夏彦の妖怪時代小説で、江戸時代の怪談や妖怪の名前を手がかりにした連作ミステリーである。又市たちは本物の妖怪を退治する専門家というより、人の心理、噂、舞台装置を利用して怪異を「仕立てる」仕掛け人として描かれる。百介は物語を集める観察者の立場にいるが、旅を続けるうちに噂の面白さだけでなく、その噂に追い詰められた人の痛みも理解するようになる。妖怪の由来を知識として覚えなくても、事件の被害者、加害者、仕掛け人の思惑を追えば楽しめる。闇の江戸を舞台に、怪談と社会派の推理を重ねた作品である。
視聴者の感想・考察まとめ
妖怪は超自然的な存在であると同時に、人間が説明できない不安や罪を外部へ押しつけるための名前でもある。又市たちはその仕組みを利用して悪人を裁くが、恐怖を演出する行為は別の誰かを傷つける危険もあり、彼らの正義は決して無垢ではない。百介が惹かれるのは怪談の珍しさだけでなく、語られなかった人間の事情であり、聞き手の責任が物語の軸になる。法の外で行われる復讐は、救済に見えると同時に新たな因縁を残すため、勧善懲悪で割り切れない余韻を生む。怪異の正体を暴くことは、結局人間の心の闇を直視することだと考察できる。
読み方・略称・英題
きょうごくなつひこ こうせつひゃくものがたり
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