1990年代 / 全13話
今、そこにいる僕
『今、そこにいる僕』は、1990年代のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社はAIC。主放送局・系列はWOWOW。放送期間は1999年10月14日 - 2000年1月20日。話数は全13話です。
あらすじ・ネタバレ
剣道部に所属する平凡な少年シュウは廃工場の煙突で不思議な少女ララ・ルゥを見かけ声をかける。直後に異世界へ連れ去られたシュウは荒廃した大地と水不足に苦しむ国ヘリウッドで軍隊に組み込まれ戦闘訓練を受けることになる。ララ・ルゥの持つ水を生み出す力を利用しようとする独裁者ハムドのもとでシュウは少年兵や捕らわれた少女サラと出会い戦争の現実を知っていく。逃げることも従うことも許されない状況でなお他者を助けようとするシュウの意志が物語の軸になる。
豆知識・雑学・よくある質問
明るい少年冒険アニメのような導入から始まりながら児童兵士や拷問や性暴力を含む戦争の惨状を正面から描くため視聴前に重い内容だと知っておきたい作品である。よくある質問では舞台が異世界なのか未来の地球なのかが気になるが作中では設定を細部まで説明せず荒廃した土地と軍事技術から遠い未来を思わせる曖昧な世界として示される。ララ・ルゥの水の力は便利な魔法ではなく支配者が人々を従わせるために狙う資源として扱われる。シュウの無知な視点を通じて視聴者も戦争を日常として生きる子どもたちの苦しさを知る構成になっている。
視聴者の感想・考察まとめ
シュウが英雄的な必殺技で状況を変えるのではなく最後まで普通の少年として抵抗し続ける点が本作の痛みと希望を作る。ハムドは水を独占すれば国を支配できると考えるが資源を所有物に変えた瞬間に人々の命が道具化される。ララ・ルゥが水を与える行為は生命を分け与えることでもあり彼女自身の存在が消費される悲劇を伴う。シュウとサラの関係や少年兵たちの選択には善悪だけでは割り切れない被害者性が刻まれており戦争を終わらせるとは敵を倒すことではなく奪われた日常を取り戻すことだと考えさせられる。
読み方・略称・英題
いま、そこにいるぼく / Now and Then, Here and There
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