1970年代 / 全51話

家なき子

『家なき子』は、1970年代のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社は東京ムービー新社。主放送局・系列はNTV。放送期間は1977年10月2日 - 1978年10月1日。話数は全51話です。

あらすじ・ネタバレ

少年レミは、優しい母バルブランに育てられていましたが、出稼ぎから戻った父ジェロームによって、実は捨て子だったことを知らされます。家計の事情から旅芸人の座長ヴィタリスへ売られたレミは、母と別れ、犬や猿を連れた一座とともにフランス各地を旅することになります。厳しいヴィタリスは歌や芝居、動物の世話を教え、レミは旅先でさまざまな人と出会いながら、生きるための知恵と人を信じる心を学びます。雪山や嵐、貧困、病気、身分の秘密など多くの困難が一座を襲い、レミは仲間を失う悲しみも経験します。それでも彼は本当の親に会えるという希望を捨てず、旅の果てにミリガン夫人や自分の出生に関わる真実へ近づいていきます。孤児の少年が愛と友情を知り、自分の居場所を探す成長物語です。

豆知識・雑学・よくある質問

原作はエクトール・マロの児童文学『家なき子』で、貧しい少年の旅と家族探しを描く世界的な物語です。アニメ版ではレミが動物たちと一緒に旅芸をするため、犬や猿が単なるマスコットではなく、生活を支える仲間として描かれます。よくある質問として「レミは本当に孤児なのか」と聞かれますが、彼の出生には隠された事情があり、物語の後半で家族との関係が明らかになります。ヴィタリスはレミに厳しく接しますが、芸を教え、危険から守る父親代わりの存在です。旅先で出会う貴族、農民、商人、子どもたちは、身分や貧富によって人の扱いが変わる社会を見せます。TMSの作品として、広い風景や旅の情感を重視した演出が特徴で、レミが訪れる場所ごとに新しい試練と人間ドラマが生まれます。子ども向けでありながら、貧困や別離を避けずに描く作品です。

視聴者の感想・考察まとめ

レミの旅は実の親を探す旅であると同時に、血縁だけではない家族を見つける旅でもあります。ヴィタリスや動物たちはレミを守り、レミもまた仲間の役に立とうと努力するため、共同生活の中で家族の絆が作られていきます。父に売られたという経験は、レミに大人への不信を植え付けますが、すべての大人が冷たいわけではないことも旅を通じて知ります。困難が続くため、幸せな場面ほど失われる恐怖が強く感じられますが、それでも他人の優しさを次の人へ返す姿勢が物語の救いです。感想としては、重い展開が多い作品ですが、レミが歌や芝居、仲間との助け合いによって自分の人生を切り開く姿に力があります。家族とは誰か、帰る場所とは何かを考えさせる名作アニメです。

読み方・略称・英題

いえなきこ/家なき子

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