2000年代 後半 / 全50話

BLOOD+

『BLOOD+』は、2000年代 後半のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社はProduction I.G。主放送局・系列はMBS。放送期間は2005年10月8日 - 2006年9月23日。話数は全50話です。

あらすじ・ネタバレ

沖縄のコザに暮らす女子高生・音無小夜は、過去一年間の記憶を失いながらも、家族や友人と穏やかな日々を送っていた。しかしある夜、翼手と呼ばれる怪物に襲われたことをきっかけに、彼女の身体に眠っていた異常な力が目覚める。謎の青年ハジから刀を渡された小夜は、翼手を倒せる唯一の存在として、赤い盾の組織とともに戦いへ身を投じる。ベトナム戦争やロシア、フランスなど世界各地を巡る中で、小夜は自分と同じ血を持つディーヴァの存在、ジョエル一族の研究、翼手を生み出した過去を知っていく。家族を失い、仲間との別れを経験しながら、小夜は人間として生きる意味と、姉妹の宿命に向き合う。

豆知識・雑学・よくある質問

翼手は吸血鬼伝説を思わせる怪物だが、作品内では生物学的な進化や血液の性質と結び付けられ、神話と科学の両方から説明される。小夜とディーヴァは同じ始祖から生まれた姉妹で、二人の血が交わることが大きな力と危険を生む。ハジは小夜に仕えるシュヴァリエとして長い時間を生き、無口な忠誠の裏に深い感情を抱えている。赤い盾は翼手から人類を守るために活動する組織だが、過去の研究や軍事利用と無関係ではなく、完全に潔白な集団ではない。沖縄の家族的な風景から始まり、戦場や歴史的な都市へ舞台が広がる構成によって、小夜個人の記憶と世界規模の事件が結び付いていく。音楽やチェロ、血の色などのモチーフも、記憶と宿命を印象づける役割を担う。

視聴者の感想・考察まとめ

小夜の物語は、失われた記憶を取り戻せば元の自分に戻れるという単純な回復譚ではない。記憶が戻るほど、彼女は過去に犯したことや、ディーヴァとの因縁、家族を巻き込む宿命を知り、現在の穏やかな生活を失っていく。それでもカイやデヴィッド、ジュリア、ハジらとの関係を通じて、小夜は血筋や研究者の計画ではなく、自分が誰と生きたいかで未来を選ぼうとする。ディーヴァも単純な悪役ではなく、閉じ込められた環境で愛情を求め、姉への憎しみを育てた存在として描かれる。姉妹の対立は善悪の戦いであると同時に、同じ孤独から異なる道を選んだ者同士の衝突だと考えられる。長い眠りと覚醒を繰り返す小夜が、人間の短い時間を大切にしようとする点に作品の切なさがある。

読み方・略称・英題

BLOOD+ / ブラッドプラス

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