2010年代 前半 / 全13話

TARI TARI

『TARI TARI』は、2010年代 前半のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社はP.A.WORKS。主放送局・系列は独立局。放送期間は2012年7月1日 - 9月23日。話数は全13話です。

あらすじ・ネタバレ

江の島の近くにある高校で、合唱部を作りたい宮本来夏は、音楽科を退いた坂井和奏や、弓道に打ち込む沖田紗羽、海外から転校してきた田中大智らを誘い、声楽部と合唱部の中間のような活動を始める。五人は歌うことが好きでも、過去の失敗や進路の不安や将来の夢を抱えており、最初から息が合うわけではない。文化祭や地域の舞台を目指して練習する中、和奏は母の死と音楽から離れた理由に向き合う。歌を通して、別々の道へ進む前の高校生たちが今しか作れない時間を共有していく青春群像劇である。

豆知識・雑学・よくある質問

合唱は一人の歌唱力を見せるだけでなく、異なる声を聴き、音量や呼吸を調整して全体を作る活動である。よくある質問の「和奏はなぜ音楽から離れたのか」については、母を失った悲しみと、音楽を続けることで母の記憶へ向き合う苦しさが重なったためだと考えられる。来夏は積極的に仲間を集めるが、理想を急ぐあまり他人の事情を見落とすこともある。紗羽の弓道や大智のサッカーやウィーンの帰国子女としての経験は、歌以外の個性もグループに持ち込む。海や坂道や学校の音響は、登場人物が過去から未来へ移る心情を補う舞台装置になっている。楽曲の歌詞と映像が、台詞にしにくい感情を伝えている点も魅力である。

視聴者の感想・考察まとめ

五人は同じ夢を持つ仲間ではなく、それぞれが別の未来へ進む途中で一時的に同じ歌を歌っている。そのため、グループの解散や進路の違いは失敗ではなく、限られた時間を大切にするための現実として描かれる。和奏が再び歌うことは母を忘れることではなく、悲しみを抱えたまま自分の声を取り戻すことだと読める。来夏の明るさも、失敗を恐れない強さと、仲間に離れてほしくない不安の裏返しである。舞台で歌う瞬間は、努力の成果を披露する場であると同時に、五人が互いの存在を確認する場になる。感想としては、爽やかな合唱曲と湘南の風景を楽しみながら、喪失や進路の不安を仲間と共有することで、一人では踏み出せない一歩を進める青春音楽作品である。

読み方・略称・英題

TARI TARI/タリタリ

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