月刊コミック電撃大王 / 通常連載

グッバイ宣言

『グッバイ宣言』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)はあらた伊里。原作者などは三月みどりです。連載期間は2022年9月号 - 2024年7月号。

あらすじ・ネタバレ

学校生活や周囲の期待にうまくなじめず、自分の居場所を見失った少年少女たちが、それぞれの方法で閉じた日常から踏み出していく青春群像劇。家にこもってゲームや動画を見て過ごす翔は、他人と関わることを避けていたが、レナとの出会いをきっかけに、自分の殻の外へ目を向け始める。一方、咲と篤志の間には、文化祭の演劇やクラスでの関係を通じて、素直に言葉にできない感情が積み重なっていく。中学時代の告白や、親友・幼なじみとのすれ違いで居場所を失った人物も登場し、誰もが「本当の自分」と周囲に見せている姿の間で揺れる。文化祭や音楽、動画を通して仲間がつながり、昨日までの自分に別れを告げることで、それぞれの青春を自分の手で選び直していく。

豆知識・雑学・よくある質問

原作・監修はChinozo、ストーリーは三月みどり、キャラクターデザインはアルセチカ、漫画はあらた伊里。YouTubeで大きな反響を得た楽曲を起点に、小説、漫画へ展開したメディアミックス作品である。漫画版は楽曲のイメージをそのまま映像化するのではなく、翔、レナ、咲、篤志らの学校生活や人間関係を青春ストーリーとして具体化している。コミック版は全3巻で、最終巻では文化祭の演劇「ロミオとジュリエット」をめぐるトラブルと代役が描かれる。タイトルの宣言は、学校や社会との絶縁を意味するだけでなく、他人に決められた自分へ別れを告げ、自分の好きなことを選ぶ意思表示として使われている。

読者の感想・考察まとめ

「引きこもり最高」という印象的な出発点は、単純な現実逃避の肯定ではない。部屋にこもることは傷つかないための防御になる一方、他人と関係を結ぶ機会も閉ざしてしまう。登場人物たちは無理に明るい人気者へ変身するのではなく、ゲーム、音楽、演劇、サッカーなど自分が大切にしてきたものを媒介にして人とつながる。文化祭の舞台は、普段なら言えない感情を役柄や台詞に託せる場所であり、演じることが本音を隠すだけでなく、本音を伝える手段にもなる。ボカロ曲由来の物語らしく、他人の評価に合わせるより、自分の声を出すことの価値を青春の不器用さとともに描いている。

読み方・略称・英題

グッバイ宣言

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