月刊コミック電撃大王 / 通常連載

渚のサーメイド

『渚のサーメイド』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)はテルヤ。連載期間は2023年3月号 - 2024年4月号。

あらすじ・ネタバレ

漁村で暮らす少年ワタルのそばには、幼いころから姿を変えない少女こさめがいる。ワタルにとってこさめは、昔から一緒に過ごしてきた大切な存在だが、彼女には人間とは異なる秘密があった。舟屋が並ぶ海辺の町を舞台に、ワタルはこさめの正体と、なぜ長い年月を経ても変わらないのかを知っていく。幼い日に交わした「大人になったら永遠の愛をあげる」という約束は、成長した二人の距離を近づける一方、人間と人魚の時間の違いを浮かび上がらせる。海での生活、家族や村の人々との関係、こさめが抱える秘密が重なり、単純な幼なじみの恋ではない物語へ進んでいく。

豆知識・雑学・よくある質問

作者はテルヤ。KADOKAWAの電撃コミックスNEXT作品で、第1巻は2023年10月、第2巻は2024年5月に刊行された。カドコミの第1話紹介では、ワタルの幼少期から変わらずそばにいるこさめと、特徴的な舟屋の漁村が示されている。第1巻には「ワタルとこさめ」「お風呂とくちづけ」「人の気持ち、人魚の気持ち」などが収録され、恋愛の進展だけでなく、人間と人魚の感情の違いも題材になる。題名のサーメイドは、海辺の人魚を指す言葉として、舞台とヒロインの秘密を直接示している。

読者の感想・考察まとめ

こさめが変わらないことは、永遠の愛を約束できる魅力であると同時に、ワタルだけが年齢を重ねていく不均衡でもある。ワタルにとっては思い出が連続していても、こさめにとって人間の成長は短い時間の出来事かもしれない。だから幼い日の約束は、甘い恋の伏線だけでなく、異なる寿命と時間感覚を持つ二人が本当に同じ意味で愛を語れるのかという問いになる。漁村の日常や舟屋の風景が丁寧に描かれるほど、海は二人を結ぶ場所であると同時に、人間の生活圏と人魚の世界を隔てる境界にも見えてくる。秘密を知ったワタルが、こさめを珍しい存在として扱うのではなく、一人の相手として選び続けられるかが物語の核心だろう。

読み方・略称・英題

なぎさのサーメイド

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