月刊コミック電撃大王 / 通常連載

sola

『sola』は、月刊コミック電撃大王の過去掲載作品として記録されている漫画です。出版社はKADOKAWA。作者(作画)は阿倍野ちゃこ。原作者などは久弥直樹 キャラクターです。

あらすじ・ネタバレ

空の写真を撮ることが好きな少年・森宮依人は、夜明け前の海岸で、どこか不思議な雰囲気を持つ少女・四方茉莉と出会う。茉莉は自動販売機を蹴ろうとしていたという奇妙な出会い方をするが、依人は彼女のことが気になり、病気で入院している姉・蒼乃のことも含めて日常の中に迎え入れていく。しかし茉莉には、太陽の光を浴びることができず、夜や空を好む理由があった。彼女は人間ではない「夜禍人」と呼ばれる不老の存在で、光に焼かれる宿命を負っていたのである。依人が茉莉の正体を知った後も、彼はいつか彼女に本当の青空を見せると約束する。一方、茉莉を追う辻堂剛史や、姉の蒼乃をめぐる過去が物語に絡み、穏やかな町の日常は、長い時間を生きる者たちの因縁へ変わっていく。

豆知識・雑学・よくある質問

久弥直樹が原案、七尾奈留がキャラクター原案を手がけたメディアミックス作品で、漫画版は阿倍野ちゃこが作画を担当した。テレビアニメは全13話に加えてOVAも制作され、漫画版は『月刊コミック電撃大王』で連載された。舞台のかなみ町は長崎市を思わせる景観が多く、海岸や教会、坂道などの風景が作品の静かな空気を作っている。よくある質問として、茉莉はなぜ昼間に外を歩けないのかという点は、彼女が夜禍人で、太陽光に触れると身体が焼失してしまう存在だからである。タイトルのsolaは空を指し、依人の写真好きと茉莉の願いを結びつけている。

読者の感想・考察まとめ

「空を撮る少年」と「空を見られない少女」の組み合わせが、作品全体の象徴になっている。依人にとって空は身近な日常だが、茉莉にとっては憧れであり、触れられないものだ。異なる時間感覚を生きる二人の出会いは、恋愛であると同時に、限りある命を持つ者が永遠に近い存在へ何を渡せるかという物語でもある。茉莉の不老性は便利な力ではなく、出会いと別れを繰り返す孤独として描かれる。だから依人の「青空を見せる」という約束は、病気や呪いを簡単に解決する言葉ではなく、相手の見ている世界へ近づこうとする意思として響く。幻想的な設定を、海辺の町の生活感と家族の記憶に重ねた伝奇ロマンスである。

読み方・略称・英題

sola(ソラ)

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