2020年代 前半 / 全24話

ひぐらしのなく頃に 業

『ひぐらしのなく頃に 業』は、2020年代 前半のテレビアニメ作品として記録されているアニメです。制作会社はパッショーネ。主放送局・系列はTOKYO MX、BS11、SUN、AT-X。放送期間は2020年10月1日 - 2021年3月19日。話数は全24話です。

シリーズ作品・関連作品

あらすじ・ネタバレ

雛見沢村へ引っ越してきた前原圭一は、竜宮レナや園崎魅音、北条沙都子、古手梨花らと楽しい学校生活を送っていた。しかし毎年の綿流し祭が近づくと、村にまつわる「オヤシロさまの祟り」と失踪事件が再び周囲を覆い始める。鬼騙し編や綿騙し編など、過去作を思わせる状況が繰り返される一方、知っているはずの展開が少しずつ変質し、登場人物たちは疑心暗鬼へ追い込まれる。やがて本作は単純な再アニメ化ではなく、古手梨花が望んだ昭和58年の先に新たな惨劇のループが存在する物語だと明らかになる。梨花を追い詰める側には沙都子の強い執着があり、二人の友情と対立が、雛見沢の悲劇を別の形で繰り返す原因になる。

豆知識・雑学・よくある質問

本作は『ひぐらしのなく頃に』シリーズの新作として始まり、序盤では旧作と似たサブタイトルや場面を使って視聴者の記憶を意図的に刺激する。鬼騙し編や綿騙し編などの「編」構成は、同じ村と登場人物を異なる条件で描くシリーズの特徴を受け継いでいる。『業』の段階では疑問を残したまま物語が進み、続編の『卒』で各事件の裏側と、沙都子がどのように行動していたかが補われる構成になっている。雛見沢の祭りである綿流しや、村の古い信仰をめぐる設定は、怪異そのものだけでなく共同体の噂や閉鎖性を恐怖の背景にしている。かわいらしい日常描写と凄惨な事件を隣り合わせに置く演出もシリーズらしく、平穏な会話の細部が後から不穏な意味を帯びる。

視聴者の感想・考察まとめ

『業』は、過去をやり直せば幸せになれるという願いが、別の誰かを閉じ込める危険を描いた作品だと考えられる。梨花は長いループの果てに雛見沢から出る未来を選び、仲間と新しい人生を歩もうとするが、沙都子はその選択を自分から離れていくものとして受け取る。沙都子がループの力を得ることで、二人の関係は親友から互いの運命を縛る対立へ変化する。ここで重要なのは、梨花だけが苦しんできたという旧作の構図を反転し、救われた側にも失う怖さがあったと示した点だろう。惨劇の原因を一人の悪意だけに還元せず、依存や恐れ、将来への不安が積み重なった結果として描くため、視聴者は二人のどちらにも完全には割り切れない感情を抱く。ループを終わらせるには相手を倒すだけでなく、相手の望む未来を認める必要があるという課題が続編へ引き継がれる。

読み方・略称・英題

ひぐらし業

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